2013年03月31日

トラロープと野草

ひとけのない山中の野草の保護は頭の痛い問題ですが
保護がうまくいって確実に増えている場所もあります。

トラロープとアマナ
私が初めて見に来たときは道沿いに少しあるだけでしたが
今年見に行ったら草刈りされた所にずいぶん増えていました。




トラロープとキスミレ
ここも笹に埋もれていたそうですが
毎年草刈りしてずいぶん増えたそうです。




トラロープとカタクリ
去年も見てるんですけど
今年は「えええっ!」というくらい増えてました。
植えた?と思ってしまうくらい。
いままで草木を刈っていなかった場所を新たに刈ったのでしょうね。




この山の中まで刈払い機を持ち込んで草刈りをし
杭を打ってロープ張りをして保護されている方々には頭がさがるばかりです。

でもここまで手が入ると自生地という自然な感じがない、
という意見もあるでしょうけど、
多くの人が訪れて人目につく所は人が通る道と植物を分けるしか手はないでしょうね。
ついでにその植物が育ちやすいように草刈りなどをする。
ありだと思います。
私なら種も撒きまくります。
種まきは男の仕事だ!(笑)


category:保護情報


2013年03月28日

我が家のオキナグサ




今年も鉢植えのオキナグサが咲きました。
多治見の野草園から種をいただいてかれこれ5年。
鉢植えのせいかあまり大きくなりませんが
毎年2、3個の花を付けています。

一旦ダメになったかと思った株も
翌年また小さいですけど芽を出してくるので
丈夫な草だとは思うのですが、
乱獲には勝てませんよね。




山中には天然物もあるみたいですので大切にしましょう。


category:栽培情報





昨日の中日新聞です。
風切山のショウジョウバカマを紹介しています。
ま~今のところショウジョウバカマはここにかぎらず
豊橋でも田原でもそこそこ見られるので
目くじらを立てる記事ではないのですが、
いいとこばかりでは無く危険もあることを喚起して欲しいですね。

去年4月15日、この風切山に登ったのですが
林道脇にワラビが出ていたのでホイホイ摘んでいたんです。
(すみません、シュンラン、ニリンソウは摘みませんがワラビは摘みます)
で、あそこにもある!と手を出そうとしたワラビの先に
マムシがとぐろを巻いて昼寝をしていたのです。

証拠写真




桜淵周辺は結構マムシがいるという話は聞いていたのですが
実際見るとビビりましたね。
気づかずに手を伸ばしていたらヤバかったかも。

ということで山に入るときは危険動物に十分注意しましょう。


category:ニュース





先週のことですが新城のニリンソウの様子を見て来ました。
今年も無事葉を広げています。
気の早いのが一輪だけ咲いていました。

しかしここに来る前、
ナンテンハギという山菜になる草を取っている人に会ったのですが
そういう山菜好きの人に知られたらみんな盗られちゃいそうですよね。

「キンポウゲ科なんだから毒持っとけよ!」とニリンソウに言いたいです。


category:自生地category:野草写真





よく見ると首から下はつくしに似てますね。

でもそうそう何処にでも生えている花ではないので
見かけてもそっと観察するだけで
くれぐれも取って食べようなどと
鬼のようなことは考えないでくださいね。

「とっていいのは写真だけ、
残していいのは足あとだけ」

みたいな標語を山中で見かけたことがありますが
花の咲いているところに踏み込んで
足あと残すのも厳禁ですので
近づくときは小さな芽が出てきていないか
十分注意しましょう。


category:自生地category:野草写真


春はにょきにょき芽が出てきて面白いですね。

冬に発芽したアマナも針金のように伸びてきています。
周りはオキナグサとタチツボスミレです。




そして最近、別の鉢に同じように針金が伸びて来ました。
こちらのほうがちょっと太くて扁平です。
これはもしかしてカタクリでは!




実は去年種をまいた鉢が野良猫にひっくり返されて
もうダメかと思っていたのですが
拾った土に種が残っていたようで何個か発芽してくれました。

葉が広がっているのはショウジョウバカマです。
去年の春蒔いて直ぐに芽が出て来て
冬も枯れずにいましたがまだまだ小さいです。
そうこれです。↓

謎の植物X 発芽

このユリ科三姉妹は成長がのんびりですね。
果たして無事に花をつけてくれるでしょうか。


category:栽培情報





オキナグサが植えられていて
毎年美しい姿を見せてくれていた土手ですが
数年前から管理されなくなったようです。
新芽が出ていないかよく見たのですがどうもなさそう。

奥の方は掘り返されたのか猪の仕業かかなり荒れていました。




盗掘に会わなかったとしても背の高い外来種などとの競争には勝てないのかもしれませんね。
栄養豊富な土地での栽培は人手を加えないとムリのようです。

2008年にはこんな大株もあったのですが。




管理されていた方には「いままで見せてくれてありがとう」

category:自生地





春を待つ美しい里山の風景。
と思うのは尚早です。

この田んぼ、手前の箇所以外は
しばらく使われていません。

谷あいの谷地の田んぼは維持するのが大変なのでしょうか。
水が冷たかったり、そもそも十分な水が確保できなかったり。

市民農園にでもすれば・・・とも思ったけど
新城あたりだとみなさん自分の土地に田畑持ってるかもしれませんね(^^;

上部では田んぼの跡に杉が植えられています。
これもなかなか痛い景色ですね。




category:自然環境


ちょっと気になっていた豊橋の山に登ろうと行ってみましたが
道がなくて断念しました(^^;

林道があったのでこれは行けると思ったのですが、
程なく林道は行き止まり。
その先稜線に出る道はありませんでした。

林道終点で見かけたハルリンドウの蕾。
あまり日当たりは良さそうではありませんでしたが
大きく育っていました。




category:自生地


2013年03月16日

田原白花タンポポ




以前、田原の農道で採取した白花タンポポの種。
家の脇に適当に蒔いておいたら去年から花を咲かせ始めました。
花を見るまで蒔いたことも忘れるくらい気にしていなかったのですが
たくましいですね。

今年もこのところの暖かさで花が咲き出しました。
暖かくて猫も気持ちようさそうです。







category:栽培情報





今は無きホビーラ牟呂店で買った南山スミレの子孫です。
こぼれ種からどんどん増えてます。

去年は閉鎖花だらけで花を付けなかったのですが、
今年は爆発したように咲き出しました。
周期性があるのでしょうか。

蒔いたわけでもないのにそばの鉢からも新芽がどこどこ出て来ました。




植え替えて何かの催し物の時にでも配布しましょうかね。


category:栽培情報





なかなか自然界に自生しているオキナグサを見ることは難しくなっていますが、
生命力、繁殖力は旺盛な植物ではないでしょうか。

ある場所では育てているオキナグサの種がこぼれて
コンクリートの隙間に根を下ろして花を付けています。

まだ咲いていないだろうと思ったら
もう花が開いていたのでビックリでした。

でも土の所はまだ芽吹いたばかりの感じです。




コンクリートは温かいんですかね。

category:自生地





今年もまた憂鬱な季節がやって来ました。
花粉症ではありません。
盗掘の季節です。

ということで、ささやかな抵抗ですが
またロープ張りをして来ました。

でも今年は強い助っ人が登場しそうです。
おまわりさんです。

去年、愛知県警に相談したら
「近くの交番に連絡をすれば巡視しますよ」と言われて、
そのことを地主の方に言ったら
「ああ、なら私の方から言っとくわ、知合いだから」
ということで話がすんなり進みました。
この辺はさすが地域の絆が強いですね。

ということで怪しい人影、車を見かけたら
おまわりさんに連絡しましょう。

「人の土地にあるものをかってに持っていくのは窃盗罪にあたります」
と愛知県警の人も言っていましたので。

犯罪者は摘発しましょう。


category:保護情報





今年はじめて豊橋アルプスに行って来ました。

そしてここでも愛知県準絶滅危惧種の悲しい話を聞くことになりました。
ここで何年もある花を見てきた人にお会いしたのですが、
以前20株ほどあったこの場所は今では7株になってしまったと。
大きなのは盗られ、小さなのは踏まれて絶えていったとのことです。

昔はここに来るまで踏み跡もなく人に合うこともなかった場所だったとのことですが
今ではしっかり踏み跡ができて見に来る人が増えて
それとともに花は姿を消していったとのことです。
本当に悲しそうに話してくれました。

私も今年初めて見に行った新参者なので
ちょと耳の痛い話でしたが。

ここにも以前は株があったそうですが
今では囲っていた石が残るだけです。




見に来る人はくれぐれも足元に注意して植物を踏まないようにしましょう。

しかしこういう山中の花の保護はどうしたもんでしょうね。
子孫を残すという意味で種を採取して育てるという策はあると思いますが、
そもそもの自生地で保護して増やしていければ一番いいのですが。
悩ましい場所をまた知ってしまいました。

category:自生地


2013年03月02日

ミスミソウ開花




我が家の鉢植えのミスミソウが咲き出しました。
今日は風強いですが温かい日もありましたからね。

このミスミソウ、2009年に豊橋のミスミソウの種をまいた鉢から出てきたものなのですが
葉っぱの感じからしてほんとに豊橋産かちょっと疑問を持っています。

実は我が家にはカーマで買った100円ミスミソウもあってそれのこぼれ種かもしれません。
同じ種類を近くで育ててはイカンですね。
純血を守るためには隔離しておかないと。


category:栽培情報