2014年02月24日
天国の花園から一転地獄の針山に
去年大量に木が切られたミスミソウの自生地、
花の時期になったので見に行ってきましたが・・・
茫然自失、こんなことになるのかとショックを受けてきました。
木が切られてサンサンと日がさすようになったのは去年と一緒なのですが、
そこには一面トゲトゲの木がまさに地獄の針山のように生えていました。
それはそれは恐ろしい光景。
切られた木の間の地面がむき出しになったところから
このバラ科?の植物が伸びているのです。
普段、山で見かけるノイバラとは明らかに生体が異なる、
太くてトゲの量も多くて、そして地をはうこと無く真っ直ぐ上に伸びているのです。
でもきっと同じ仲間でしょうね。
一度秩序が失われるとその後は一気に弱肉強食、
われ先にと強いものが伸びてくるんですね。
そして地をはうより効率よく領地を広げるために真っすぐ伸びて葉を広げるように生体を変化させているのか?
植物遷移の凄さを目の当たりにしました。
とても中に入れないので倒木の上から眺めてみましたが、
ミスミソウもカンアオイもみかけませんでした。
周囲にはいくつか花は見かけましたが、
それでも日当たりが良くなった所はつる性の植物が青々と葉を広げていて
その隙間からようやく花をのぞかせていました。
ここもいずれはササやススキなどの植物が占拠してくるのでしょうか。
残念ながらこの周囲は打つ手なしという感じです。
愛知県レッドデータブックが言うように秘密にしておくだけではダメだということを痛感した出来事でした。
でもどうする?地元、土地所有者とお友達になるのが早道でしょうか。