SIGMA デジ一非対応レンズを改造 28-70mm の場合



前回SIGMA デジ一非対応の90mmマクロを手に入れて、
絞り固定(手動調整)なら使えそうなので気を良くして
今度は28-70mm 1:2.8 通しのレンズを購入しました。

出品者様いわく、絞りが絞られたまま動かない。
ふむふむ、似たような症状ですな、ということでポチッとしました。
送料込みで 2,840円 です(^^;

到着して早速裏を開けてみましたがちょっと前回の90mmマクロの時とは様子が違う。
絞りを動かすギヤが1個無くなっていて、絞り羽根がスカスカ動く状態。
しかも開放にしてもバネの力ですこし絞られてしまい開放にならない。
この状態で撮影しようとすると「error 99」が出て撮影不可能です。

どこかに絞り羽根の位置を検出するスイッチがあるだろうと見てみたら
このバネ自体がスイッチの導線の役目もしていていました。
絞り開放の時だけバネが押されてスイッチがオープンになる。
絞っているときはバネが対向する電極と接触してクローズになる。

SIGMA デジ一非対応レンズを改造 28-70mm の場合



写真の金色の線がそのバネで、その上の金色の円柱が対向電極です。
その斜め右下の黒い円柱が絞りに連動して動いて、
開放の時だけバネを左に押してスイッチがオープンになる仕組みです。

ならばこのスイッチを常にオープンにしておけば
カメラは絞りが開放になっていると誤認識してくれるはずです。

そこで金色の円柱の前にフィルムを貼って絶縁しました。
すると、見事「error 99」がでなくなりシャッターがバシャバシャ切れるようになりました(^^)

まとめ:
SIGMA デジ一非対応レンズを絞り固定でいいから「error 99」を出なくするには
絞りバネの開放位置を検出するスイッチを常にオープンにしておく。

さて残りは無くなったギヤをどうするか。
このままでは絞りを手動で調節することができません。
中に転がってるはず・・・と思って振り回していると出てきました(笑)
元々金属軸にポリアセタールのギヤが圧入されていたのが、
ギヤがパカっと割れて軸から脱落したようです。
ポリアセタールのギヤでありがちなトラブルです。

ギヤを軸に入れて、接着して完成です。
SIGMA デジ一非対応レンズを改造 28-70mm の場合



ところで「error 99」が出たり出なかったりする90mmマクロの方はどうかというと、
スイッチの構造はまったく一緒で、どうもスイッチの接触が悪くなっているようで
悪いときは動いて、接触してしまうと「error 99」が出るようです。
ここは同じようにフィルムを貼って絶縁しました。
今のところ順調です。

絞り固定、変えたいときはレンズを外して手動で調整、と言うハンディはありますが、
ジャンクで使われず処分される運命のレンズがこうしてまた復活して
レンズもきっと喜んでいることでしょう。


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