“「ヒゴタイ」を守れ! NPO法人が種まき

 NPO法人おおいた生物多様性保全センター(足立高行理事長)は、竹田市久住町の久住高原に自生するヒゴタイ(キク科)を守ろうと採取していた種を高原にまいた。ヒゴタイは絶滅の恐れがあるとして県が条例で保護している。センターは「花が咲くまで10年近くかかる」として地道に活動を続ける。

 2007年10月に同所で採取し、別の場所で育てていたヒゴタイが種を付けたことから種をまくことを計画。足立理事長ら3人が指で地面に穴を掘り200粒の種を一つずつ植えた。種を食べるハタネズミの巣が地面に多数あり、餌にならないように注意した。
 ヒゴタイは日当たりの良い草原に生える多年草。直立した1メートルほどの高さの茎の先端に、濃い青色の小さな花がくす玉のような球形の集合体をつくる。県内では九重火山群や祖母山、由布・鶴見火山群、佐賀関半島が主な生育地。
 センターによると、久住高原には多くのヒゴタイが自生していた。植林や野焼きの停止などによって生育環境が変化したことや、無許可採取によって個体数が激減している。
 足立理事長は「販売目的の採取が繰り返され減ってきた。この草原にヒゴタイが咲き続けるよう協力してほしい」と話している。

 <ポイント>ヒゴタイを保護する条例
 2006年に県希少野生動植物の保護に関する条例を制定。ヒゴタイなど18種を指定し無許可の採取を禁止している。違反した場合には懲役や罰金が科される。
(大分合同新聞 2013年04月19日)


絶滅しそうな種を採取して別の場所で育てることを「生息域外保全」と言うそうです。

詳しくはこちらを
絶滅危惧種の生息域外保全:環境省

こういうことを個人が勝手にやってそれが法律に触れるとお縄ちょうだいになるので注意が必要ですよね。
でも正規な手順踏んで大々的にやって、それがこうしてニュースになって一般に知れるとまた見に来る人が増えて、土地が荒れて、対策として公園のように道と仕切りを付けて・・・
結果、昔の自生地の面影はなくなりそうで怖いですね。
絶滅するのを見て見ぬふりをするより公園化して保存したほうがいい、というのが結論でしょうか。

わが家の生息域外保全種もぼちぼち増えています。
去年蒔いた豊橋ミスミソウも発芽しました!

生息域外保全していたヒゴタイの種を自生地へ



当初スミレかと思っていましたが、
手前のスミレの双葉と比べてかなり大きいです。



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