ちょっと前の中日新聞の社説です。
豊田の湿地がラムサール条約に登録されることを取り上げています。

中日新聞社説 豊田の湿地に関して

ラムサール条約は「登録した湿地を保護だけにとどまらず、
『賢い利用』を図ることになっているのが特徴」だそうです。
この社説の見出しも「賢く利用できてこそ」となっています。

「え~利用って何?そんな必要あるの?」
「田んぼやため池は湿地じゃねーだろ。」

というのが私の感想です。

そもそも今残っている天然の湿地は利用したくても
利用に適さない、使い道がないから今まで残ってこられたと思うんですね。

植林したり、畑にしたりできず、田んぼにも適さないジュクジュクした場所、
それが今かろうじて残っている天然の湿地ではないでしょうか。


そんな湿地の役割って何があるだろう?
谷地の上部に残る湿地は山から来た冷たい水を田んぼに適した温度に調整する役割があるみたいですね。
と言うかそこまで田んぼにしても水が冷たくて稲の育ちが悪いのでしょうね。

尾瀬なんかは巨大な自然ダムの機能があるでしょうし。

富山の弥蛇ケ原はホント野っ原と池(池塘)で何もない(普通の人にとっては)。

ですので湿地を利用するとなると自然にふれあえる場所として整備して公園化するしか無いでしょう。

でも余程のところじゃないと観光資源として利益を生むような場所にはならないでしょうし。
無理して公園化までして利用すること無く、
べつに人を集めるようなPRをすることもなく、
植物遷移を抑える程度に草刈して現状維持するのが一番ではないでしょうか。

「何か人の役にたってないと草刈りしたり保護、管理する人もいなくなってしまうのでは?」
という意見もあるでしょうけど、そこで登場するのが愛知県が誇る先進的な税制

「あいち森と緑づくり税」

ではないでしょうか。

日曜日見てきた豊橋の湿地もそうですが、保護活動している団体にこのお金を落としてもいいと思うのですけどね。
この税金がどう使われているのかまだ勉強しておりませんが。

とにかく私の意見としては利用など考えずに現状維持を一部の人で密かに行う。
人を集めるとろくなことにならないのでPRなんかしない、観察会もほんとに貴重なところではしない。
というのがたいした経験も無いですが今まで植物の自生地を見てきた経験を通しての意見です。

ラムサール条約に登録したら、
観光資源として「利用」しないといけないとなると、とんでもない話ですよね。



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